エコ・24(東京都港区、波間俊一社長、03・3433・8378)は、建物などに使われているアスベストを無害化処理する工法「CAS工法」を開発、実用化した。表面
に吹き付けるだけで溶液を層の中まで染みこませ、全体を固定化してアスベストを封じ込める。すでに解体工事で採用実績があり、施行中・施工後の空気の濃度測定ではアスベストの飛散がほぼゼロになったという。
CAS工法は、大きさ70ナノ(ナノは10億分の1)メートルと通
常より微細なストレートシリコーンと界面
活性剤を加えた水溶液を吹き付けるだけ。有機溶剤は使わない。リニューアルの場合は処理後の耐火皮覆も不要。
初採用は鳴子市ヘルスセンター(宮城県鳴子町)のアスベスト除去工事。吹き付け面積は2300平方メートルで、3.5センチメートルの深さまで固化できた。この工事でコストは固定部分の解体込みで1平方メート当たり約1万6000円(産廃処理費別)。従来の完全撤去に比べ「半分程度で済んだ」(同社)という。
エコ・24は今後、建物・鉄道車両などの解体工事に加え、施設内のアスベストを無害化するリニューアル工事を提案。全国各地に代理店を設置し、本体展開する。
一方、安全性評価については東京医科歯科大学に依頼し、マウスによる動物試験を実施中。4月からは肺の大きいウサギを使い、同大と共同研究に入る予定。
東京医科歯科大の小野繁教授(外科)は同工法による固化部分の走査型電子顕微鏡所見について、「処理後のアスベスト繊維は細いものでも直径8マイクロ-12マイクロメートルと太さを増している。これは処理時に飛散が起こっても浮遊するほどの太さではなく、吸入されて細気管支や肺胞に至ることはないと考えられる」とコメントしている。