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CAS工法とは
エコ・24は、建物などに使われているアスベストを処理する工法「CAS工法」を開発、実用化しました。
アスベスト未処理とエコベスト処理後の比較

アスベストは粉塵化され浮遊して人の肺胞に達し、長い時間をかけて中皮腫をはじめとする疾病を引き起こす。その基本的な原因は微細なアスベストが肺胞に刺さる事によって、人体がアスベストに対して一種の拒絶反応を起こし、アスベストを溶かそうとしたり、様々な反応を引き起こすことが直接の原因になるのではないかと考えられている。そこで大事なのは、既に使用されてしまっているアスベストを長期にわたって粉塵化させず、また浮遊させない事である。アスベストを含む吹き付け材や、建材を撤去する場合は特に注意が必要である。

実際にアスベストの中でも極めて危険な青石綿(クロシドライト)を 5 %以上含む吹き付け材を用いて、エコベストによる処理を行なった。その後位相差顕微鏡による分散染色法で観察し、更に約 1.8 モル濃度、 40 ℃の強い硫酸と 24 〜96 時間振とう反応させ、最近問題となっている酸性雨に対する抵抗性をみた。通常の酸性雨は数〜百数十μモル程度なので、用いた硫酸は通常考えられる硫酸酸性雨の百万倍程度と考えて良い。但し時間は短時間であり、他の気候要素は考慮に入れてない。

処理前のクロシドライトの位相差顕微鏡による分散染色の結果を示す。この写真の横軸が 10 ミクロンであり、クロシドライトが極めて細長くなっているかがわかるし、両端が鋭利に尖っているかがわかる。この状態のアスベストは極めて危険である。

エコベストを含浸固化させた後、人為的にそれを全て 400 ミクロン以下の大きさに砕いたものからクロシドライトをできるだけたくさん取り出し、そのうち 1 つの位相差顕微鏡写真を示す。クロシドライトはエコベストによってすっかり取り囲まれ、太くなり、鋭利な両端は見られない。この状態は他のクロシドライトについても同様である。

1.5 モル濃度の硫酸で 24 時間振とうさせた結果のクロシドライトの同様の写真を示す。スケールがあるのでどの程度の大きさであるかわかる。このクロシドライトも同じくエコベストによってすっかり取り囲まれ、強力な X 線解析装置を使わないと中に何が含まれているかわからない。破断面のクロシドライトも同様である。

1.5 モル濃度 96 時間振とうさせた結果のクロシドライトの同様の写真を示す。前の場合と同じくクロシドライトはすっかりエコベストによって囲まれてしまっており、位相差顕微鏡ではまれにしかない破断面にクロシドライトがわずかに認められるだけである。硫酸で処理をする前と後で違いは認めにくい。

以上の実験の結果を、自然の状態に換算してエコベストを含浸固化させれば何年間大丈夫であるという換算は単純にはできないが、建造物ならその耐久時間以上の期間固化状態を保つと考えて差し支えないであろう。また含浸固化させたものを、人為的に粉砕しほとんどさらさらに近い状態にしてもエコベストはクロシドライトを包んでおり、両者は極めて親和性の良い事がわかる。

現在アスベストの処理が続いているが、費用の関係で困難な場合も想像される。しかし CAS 工法を用いれば相当長期にわたって粉塵化する事をおさえられる。また特に吹き付け材に含まれている場合、撤去しても処分場の受け入れ可能な限度があるが、 CAS 法をもちいれば、アスベストをエコベストで取り囲んでしまうためリスク管理も軽減でき、処分場の問題も解決するのではなかろうか。

 
 
平成 19 年 1 月 30 日
国立大学法人 東北大学大学院理学研究科
藤巻 宏和 教授
アスベスト未処理とエコベスト処理後の比較

アスベストの為害作用はその太さにある。長さは処理、操作などによって短くもなり、短くなった時の太さが問題となる。
塗装吹き付け処理された未処理のアスベストは、生アスベストよりも付着物が認められる状態が(写 真1)で、線維以外に塗料などの付着物が綿埃状に認められる。これらは処理の過程で飛散したりする。同時にアスベスト線維を含んでおり、ここから細かく折れたアスベスト線維が飛散、浮遊することになる。

写真1のアスベスト線維はその太さもまちまちである。従って太さを特定は出来ないが、直径1〜3ミクロンであるが、処理後(写 真2)は直径8〜12ミクロンとなり、従って太さとしての周径はもっと太く3倍位 になる。これが太さを増すことで、細気管支さらには肺胞への進入を阻止できる事になる。

従って、エコベスト処理後は、綿くず様の付着物も固定され(コーティングにより)、アスベスト線維もエコベスト処理後は写 真2に見られるように、針状にものが樹脂状になって固定されるのが見られる。この太さは細いもので8〜12ミクロンで、その他のところは綿くず様のものと一緒にコーティング、固定されているのが分かる。コーティングされたアスベスト線維は太くなり処理時にも飛散は起こっても浮遊するほどの太さではないので、吸入されて細気管支や肺胞に至ることは無いと考える。

写真1と2は走査型電子顕微鏡所見である。ともに倍率は1000倍で、拡大率は同一としてある。処理前と処理後の場所は、ほぼ同じような条件下でとったものである。

 
 
平成18年3月13日
東京医科歯科大学 小野 繁 教授
撮影年月日 
2005年10月16日
検体採取場所
宮城県鳴子町営 
鳴子国民ヘルスセンター駐車場
撮影者
東京医科歯科大学 山下靖雄教授撮影
使用顕微鏡
走査型電子顕微鏡(2000倍)
写真1:未処理アスベスト
写真2:コーティング処理アスベスト
宮城県鳴子町有建物CAS工法によるアスベスト除去工事  石綿粉塵濃度測定結果データー 採取地点別測定結果 記録の時経過表
実施場所 宮城県鳴子町
内訳 施工前、施工中、施工後
測定機関 作業環境測定機関 エヌエス環境株式会社

A工区 東側

  施工前 施工中 施工後
採取日 12月20日 1月16日 1月21日
採取時間 8:50〜10:50 9:00〜11:00 9:10〜11:10
石綿繊維数 18 0 0
測定結果 3.2 0.5未満 0.5未満
報告書No EM1-3 EM7-5 EM4-7

A工区 南側

  施工前 施工中 施工後
採取日 12月20日 1月17日 1月21日
採取時間 8:50〜10:50 13:00〜15:00 9:00〜11:00
石綿繊維数 22 1 1
測定結果 3.9 0.5未満 0.5未満
報告書No EM1-3 EM7-6 EM4-5

東側 外部

  施工前 施工中 施工後
採取日 12月19日 1月17日 1月24日
採取時間 8:50〜10:50 9:00〜11:00 9:10〜11:10
石綿繊維数 1 0 0
測定結果 0.5未満 0.5未満 0.5未満
報告書No EM1-1 EM7-3 EM4-8
作業環境測定箇所 53箇所の測定結果より抜粋。
アスベストにエコ24が新工法
日刊工業新聞2006年(平成18年)3月1日金曜日第19815号より抜粋。

エコ・24(東京都港区、波間俊一社長、03・3433・8378)は、建物などに使われているアスベストを処理する工法「CAS工法」を開発、実用化した。表面 に吹き付けるだけで溶液を層の中まで染みこませ、全体を固定化してアスベストを封じ込める。すでに解体工事で採用実績があり、施行中・施工後の空気の濃度測定ではアスベストの飛散がほぼゼロになったという。

CAS工法は、大きさ70ナノ(ナノは10億分の1)メートルと通 常より微細なストレートシリコーンと界面 活性剤を加えた水溶液を吹き付けるだけ。有機溶剤は使わない。リニューアルの場合は処理後の耐火皮覆も不要。

初採用は鳴子市ヘルスセンター(宮城県鳴子町)のアスベスト除去工事。吹き付け面積は2300平方メートルで、3.5センチメートルの深さまで固化できた。この工事でコストは固定部分の解体込みで1平方メート当たり約1万6000円(産廃処理費別)。従来の完全撤去に比べ「半分程度で済んだ」(同社)という。

エコ・24は今後、建物・鉄道車両などの解体工事に加え、施設内のアスベストをするリニューアル工事を提案。全国各地に代理店を設置し、本体展開する。

一方、安全性評価については東京医科歯科大学に依頼し、マウスによる動物試験を実施中。4月からは肺の大きいウサギを使い、同大と共同研究に入る予定。

東京医科歯科大の小野繁教授(外科)は同工法による固化部分の走査型電子顕微鏡所見について、「処理後のアスベスト繊維は細いものでも直径8マイクロ-12マイクロメートルと太さを増している。これは処理時に飛散が起こっても浮遊するほどの太さではなく、吸入されて細気管支や肺胞に至ることはないと考えられる」とコメントしている。

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エコ・24はただいま特許出願中です。
当社は既に本工事により順次全国各地に代理店を設置し、地方自治体の協力指導を頂きながら施設内のアスベストをする工事を実際に進めております。
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